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REVIEW「超戦」vol.13 | 相手を追い詰める、隙のないヴォレアスの「超戦」 | 第十三戦 vs きんでんトリニティーブリッツ

シリーズでお届けするREVIEW「超戦」。

今回は「2019-20 V.LEAGUE DIVISION2 MEN」第十三戦、1月19日(日)に東京都で行われた「きんでんトリニティーブリッツ戦」の戦評です。ピックアップ動画も記事の最後にご紹介します!

ヴォレアス北海道 3 25 – 16
25 – 14
25 – 18
0 きんでんトリニティーブリッツ

前日の勝利で再び首位に立ったヴォレアス北海道の年明け2試合目となる対戦相手は、きんでんトリニティーブリッツ。この日のヴォレアスは、前日のメンバーから大きく入れ替えて、セッターに本澤、その他アタッカー陣に家近、田城貴之、張を起用した。対するきんでんは、セッター毛利の巧みなセットプレーで小林や田畑、庄司らの高い攻撃力を引き出す展開で応戦した。きんでんのセッター毛利はMBからのクイックを積極的に使うのに対し、ヴォレアスのセッター本澤はOP張の攻撃を効果的に用いており、両セッターによる攻撃の組み立ての駆け引きも見応えがある試合となった。

 

この日の試合は、アタックの決定率においてヴォレアスがきんでんを大きく上回る結果となった。特にレセプション(サーブレシーブ)からのアタック決定は、ヴォレアスがきんでんを圧倒し確実にサイドアウト(※1)にもちこんでいる。これはヴォレアスのサーブ&ブロックが機能している証でもある。きんでんは、ヴォレアスのサーブでディフェンスが崩され、本来の攻撃力も発揮できなくなった。さらにヴォレアスの組織的なブロックがあるため、きんでん側はレセプション(サーブレシーブ)から十分な攻撃力を発揮することがより難しい展開が続いていった。対するヴォレアスは、リベロ白石の他、OH佐々木、家近らの安定したディフェンスと持ち前の高いブロック力を生かしながら、十分な攻撃態勢を確保することに成功していた。結果、ヴォレアスは、一進一退の接戦からも抜け出し、連続ブレイクを重ねてきんでんを引き離すゲーム展開となった。

※1「サイドアウト」ってなに?
レセプション(サーブレシーブ)側のチームが、相手サーブから始まるラリーに勝利し得点をとることを「サイドアウト」または「サイドアウトをとる」という。ブレイクの裏返しとなり、相手のブレイクを許さないことになるもので、サイドアウトの能力が高いチームは「負けにくいチーム」と言える。ブレイクでもサイドアウトでもどちらも1点になるが、その1点の意味合いは全く別であることを理解しておきたい。

 

PICKUP PLAY

今回はきんでんを圧倒したオフェンスから2プレーをピックアップしました!

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